映画予告編『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』

予告編の焦燥感。何回も見てしまう。


映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』予告編 - YouTube

モナコ大公を演じたティム・ロスのちょびヒゲもキュート。

グレース・ケリーの伝記的映画

ヒッチコック作品『ダイヤルMを廻せ!』『裏窓』では、美しいだけではない明るい人間性が印象的でした。

ドキュメンタリー『グレース・ケリー 公妃の生涯』★4

本編よりも先にドキュメンタリーを鑑賞。


グレース・ケリー 公妃の生涯(字幕版) - YouTube

愛されていた女優

映画関係者、家族へのインタビュー。約1時間。半生を知るのはほぼ初めてでしたが、彼女がいかに愛されていた人物か知ることができました。負けず嫌いの家系と熱心な演技への姿勢。瞳までも演技しなくては、と悔しさをばねにしたエピソードが心に残ります。脚本家だった叔父への信頼関係にも触れられ(映画の胆となるスピーチシーンにも登場する)、公妃の前にフィラデルフィア出身の少女であったことなど、映画本編の補助線になってくれました。

先日ネットにアップされた女優・杏さんと俳優・東出昌弘さんの結婚式の写真には「まるで映画だよ!」と幸せのおすそ分けをいただきましたが、グレースケリー自身の結婚式映像はあまりの美貌に「本物のお姫様だよ……」とまばたきを忘れます。

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特に、モナコへ旅立つ記者会見の場。騒がしい会場でグレース・ケリーはひとり穏やかな笑みを浮かべていました。美しいこと美しいこと。インタビューに登場する面々の表情は明るく、彼女が亡くなっても輝き続ける存在だと示していました。"もしも"その後の女優人生があったなら、考えないわけにはいきません。

切り札とはいったい何だったのか

そして映画本編。ここからネタバレが入ります。女優・ニコール・キッドマンが演じています。快活さにあふれた公妃。

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結婚から6年目。ド・ゴール大統領によりモナコをフランス領とする宣言がされ、小国モナコに危機が訪れました。そこで女優としての切り札を出す、と思いきや、異国の嫁には手持ちのカードさえ無い状態。 

映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』★2.5

夫婦、子供、家族、国民、国家のすべてが彼女の身に降り注でいるようですが裏切りや陰謀さえも実際のところどこまで事実かがわからないことと、切り札とはいったい何だったのか、確信がつかめないままエンドロールを迎えました。

なによりも彼女が脳梗塞を伴った、自動車事故により死を迎えたことはあまりにも悲劇的でしたが、説明はなく、グレース・ケリーが公妃として再スタートをきったエンディングにはすこし物足りなさを覚えます。

一方で本編の風景がとてもきれいなことや、いじわるそうな秘書の女性が「わたし仕事では失敗しませんから」(確かこんな訳でした)と言い切った冷徹さがかっこよかったことなど好きな部分もあり。

愛の告白

思い返してみるとエンディングを締めるスピーチの通り、愛こそが切り札だったのか。ハリウッドスターの道から公妃になった彼女。強い支えは大公との愛、その愛に賭ける度胸。スピーチ後に大公が愛を囁くシーン、よかったです。ただ、それまでは夫婦ケンカばかりのシーンが続いていたので、二人笑顔で並ぶシーンも観てみたかったかな。

余談

夫婦、歴史、王国、スピーチとくると、『英国王のスピ―チ』。久しぶりに予告編を見るとぐっときます。普段何気なく話しているだけに言葉の練習は必死さが出てきていいですね。

 


映画『英国王のスピーチ』予告編 - YouTube